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アルマーニのサステイナビリティに関するインタビュー記事
投稿日 2023年1月12日 18:29:03 (ブロガー)
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巨大アパレルブランドのアルマーニ、憧れます。でもアルマーニの服は持っていません。30代も半ばになりましたが買うには至らず、まだ憧れの存在です。店舗に入るのも勇気がいるのでネットで眺める日々ですが、ジョルジョ・アルマーニのサステイナビリティに関するインタビューのページを発見しました(2021年7月5日に掲載)。インタビュー記事はイタリア、ミラノに会社があり、雑誌やウェブでファッション関連情報の提供LAMPOONMAGAZINE社のオンラインメディアで掲載されています。
ロングインタビューですが今の仕事に関係がありそうなデータ検証、建築、不動産という観点で気になった個所をいくつかピックアップしました。概訳、意訳を加えていますが、不正確な部分もあるかもしれません。ご了承ください。
The Armani Group has set the goal to reduce CO2 emissions by thirty percent by 2030, however, a lot of carbon neutrality pledges by brands and corporations can be considered misleading. According to the Copenhagen Fashion Summit’s results, if the industry continues on the current path, the 2030 emissions reduction targets will be missed by fifty percent.
インタビュアー:アルマーニグループは2030年までにCO2排出量を30パーセント削減するための目標をセットしているが、ブランドや企業のカーボンニュートラルへの宣言の多くは誤解を招く可能性がある。コペンハーゲンファッションサミットの結果によると、業界が現状のままいけば、2030年の排出削減ターゲットは50パーセント未達成となる。
MR. ARMANI: Emissions reduction is a process: it must take into account the entire production process, from raw materials to the end of product life. One of the answers is to produce less and better, as I said before, then we must select raw materials with low environmental impact, look for new innovative processes, reduce waste and scrap and use renewable energy sources. At this stage, data collection is the main challenge. To chart a path, the starting point must be clear, and that is where our efforts must be focused at this time so that progress is not only desirable and reasonably expected, but measurable with as much precision as possible.
For the headquarters in Via Bergognone in Milan, the Group has been equipping itself with photovoltaic systems since 2014. As for all the offices and stores in Italy, the energy that will be purchased in 2021 will come from different sources, mainly solar, wind and geothermal. I repeat: it is a slow and complex process that requires commitment. The heating and air conditioning systems of the production hubs, offices and stores are centrally regulated to meet actual needs. For the lights, now largely LED and low consumption, sensors have been adopted to regulate the automatic switching off of the lights when the space is not used.
アルマーニ氏:排出削減はプロセスである。原材料から製品の寿命が尽きるまで、生産プロセス全体を考慮に入れなければならない。その答えのひとつは、より少なく、より良く生産することであり、そのためには、環境への影響が少ない原材料を選び、新しい革新的なプロセスを探し、廃棄物やスクラップを減らし、再生可能エネルギーを使用することが必要である。現段階では、データ収集が主な課題となる。道筋をつけるには、出発点が明確でなければならない。そして、望ましい、合理的に期待できる進歩であるだけでなく、できるだけ正確に測定できるように、現時点ではそこに我々の努力を集中させなければならない。
The current changes are only concerning the Italian offices and shops, are there any plans to implement them in the spaces elsewhere? What are the challenges?
インタビュアー:現状の変化はイタリアオフィスとショップでのみ検討しているが、他の場所でそれらを実施する計画はあるか?チャレンジとなるのは何か?
MR. ARMANI: It is expected that the supply of electricity exclusively from renewable sources, which will be effective from 2021 in all offices, production centers and stores in Italy, will be progressively extended to other countries, starting with Europe. The change, which is relatively simple for directly managed spaces, requires agreement with various partners, wholesalers and franchisees.
The buildings in Via Bergognone were designed with a focus on limiting consumption and, with a view to sustainable mobility, connected to the Via Borgonuovo office by an electric shuttle. Also with this in mind, recharging points for non-polluting vehicles have been placed in the company parking lots at the via Bergognone headquarters. Moreover, in 2015, in correspondence with the opening of the Armani/Silos exhibition space, the entire section of via Bergognone, where the offices are located, was upgraded with the resurfacing of the sidewalks, new paving and the restoration of green areas which had deteriorated in the past and were used as parking lots. One thing I am certain of is that the concept of sustainability should be adopted in 360°, so not only in the conception of clothing products but also in the production of furniture and furnishing accessories and in the design of offices and stores. In 2019 our first green outlet was inaugurated, designed not only with recycled and recyclable materials but conceived to be a versatile space, easily modifiable and where the materials,at the end of their life, can be reused or recycled. Even within Armani/Casa, research has led to the introduction of materials from the recovery of production waste. These are the first steps, but the sustainability strategy, in the Armani world, is comprehensive.
アルマーニ氏:2021年からイタリア国内のすべてのオフィス、生産拠点、店舗で実施される再生可能エネルギーによる電力供給は、ヨーロッパを皮切りに、順次他の国へも拡大される予定。直営スペースでは比較的簡単な変更だが、さまざまなパートナーや卸売業者、フランチャイズ店との合意が必要となる。
ベルゴニョーネ通りのビルは、消費量の抑制に重点を置いて設計されており、持続可能なモビリティの観点から、ボルゴヌオーヴォ通りのオフィスと電気シャトルで結ばれている。また、このような観点から、環境配慮型自動車の充電ポイントもヴィア・ベルゴニョーネ本社の会社駐車場に設置されている。さらに、2015年にはアルマーニ/シロスの展示場がオープンしたことに対応して、オフィスのあるベルゴニョーネ通りの全区間を整備し、歩道の再舗装、新しい舗装、過去に劣化して駐車場になっていた緑地の復元を行った。私が確信しているのは、サステナビリティのコンセプトは360°取り入れるべきということで、衣料品の構想だけでなく、家具や調度品の生産、オフィスや店舗のデザインにも取り入れられているということ。2019年には初のグリーン・アウトレットがオープンし、リサイクル素材や再生可能な素材を使用するだけでなく、多目的な空間として設計され、容易に変更が可能で、使用後の素材は再利用またはリサイクルすることができる。アルマーニ/カーサでも、生産廃棄物の回収による素材の導入に向けた研究が行われている。これらは最初のステップだが、アルマーニの世界では、サステナビリティの戦略は包括的なものである。
ベルゴニョーネ通りのビルは日本人建築家の安藤忠雄さんによって設計された建物です。
1934年生まれということでインタビュー時は86,7歳でしょうか。デザイナー、経営者としていまだに第一線で活躍し続けるアルマーニ氏は、やはり世の中の流れを汲む力にも長けているんでしょうね。
Source: ななはちブログ
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